北海道OCDの会【掲示板】


★第13回お話し会感想♪

1:世話人:

2016/08/08 (Mon) 20:24:39

2016年8月6日
第13回お話し会が開催されました

 参加者 当事者 17名
     家族   7名
その他  1名
     合 計 25名


今回はグループ分けをせず、当事者と家族が一緒にテーブルを囲みお話しして頂きました。

症状としては確認、不潔・洗浄強迫、加害恐怖の方が多く集まった印象です。

当事者の方からは具体的な症状、症状改善につながるきっかけや考え方、対処法などを中心に語って頂きました。
ご家族の方からは、当事者を少しでも理解したい、OCDについてもっと学びたい、という声が多く聞かれました。
どうにか治療に繋げたいがなかなか解決策を見いだせない.
見守るにも限界がある…など、切実な悩みも語って頂きました。


札幌で3月にOCDの当事者である長女を父親が殺害する、という事件もあり、この事件について感じた事も話題にのぼりました。
当事者を治療まで導くためにもにまずは家族への支援が大切ではないかと感じます。


参加者された方々の症状や立場や状況は違えども、お話会に参加することで何かを得て1歩でも前へ進みたい、という願いは皆さん同じだった様に思います。

参加してくださった方々に心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。
5:ゆうじ:

2016/09/23 (Fri) 23:28:21

強迫観念の渦の真っ只中にいて、自分のイライラを押さえられず、薬も大量に飲んで、家の中はおろか、外でも暴れた、恥ずかしい体験を持つ僕ですが、
そうした最悪の状態の時、ふと、我に立ち返らせてくれた人たちがいます。

それは、主治医でも、家族でもなく、警察官の方です。
興奮して暴れている男がいることを、家族や被害者から連絡を受けて駆けつけてきた警察官。
そう聞くと、「何してるんだ!大人しくしなさい!」そう一喝して、暴れている僕の腕をねじ上げて……そんなシーンを思い浮かべる方が多いと思いますが、実際は、違いました。

僕が入院する少し前に、家族から連絡を受けてうちにやって来たのは、中年の、一見、定年も近い万年巡査と言った風情の警察官でした。
その人は、まず、僕の話を聞くことから始めました。
自分の病気のこと、そして、それがどんなに苦しく理不尽なものかを、興奮して早口でまくし立てる僕の話に、口を差し挟むことなく、じっと耳を傾けてくれました。
それから、ゆっくりと、自分が小学生の頃、学校の手洗い場でいつまでも手を洗い続けていた同級生のこと、彼をいじめていたクラスメートのことを語り始めました。
てっきり、問答無用で、自分の暴力を諫められるとばかり思っていた僕は、虚を突かれた思いでした。
そして、僕の両親に、僕が抱えている苦しさのこと、それが健常な人間にはいかに理解しがたいものであるかを説明してくれました。

もう一つ、今から四年前、長年暮らしてきた、猫のチビを亡くし、その後更に辛いことが続き、自暴自棄になっていた僕は、外で、事件を起こしました。
走ってくる車の前に立ちはだかり、止まった車のタイヤを蹴飛ばしたのです。
さっそく、警察官がやって来て、パトカーの中で話を聞かれ、調書を取られました。
僕は、自分の病気や苦しさを書き綴らなくては気持ちが収まらず、パトカーの中で、長い調書を書いたのです。
その時、僕を担当したのが、元は高校の国語の先生だった言う警察官でした。
僕が調書を書きながら、
「葛藤という字はこれでいいんでしたっけ?」と問いかけると、さすがは元国語の先生、
「うーん。ちょっと違うね」などと国語教師の顔になって!?訂正してくれたりしました。
そんなやり取りをしているうちに、僕の心は、しだいに落ち着きを取り戻して行ったのです。

どちらの場合も、僕を、暴れている危険な人間、と言う型にはまった存在ではなく、苦しみを押さえられずに道を踏み外しそうになっている、一人の人間として扱ってくれました。

これらの場合とは全く反対に、患者の心に寄り添い、力になってくれるはずの精神科医の言葉と態度に、傷つけられ、心を折られたことも、幾度かあります。

家族では甘えが出るし息苦しく、また、プロであるはずの精神科医は、知識に縛られ、患者としては見てくれても、人間としては見てくれない。
僕の場合は、僕の苦しさを理解しようとしてくれた、僕を知らない、第三者の人間によって救われたことが多かった気がします。

こうして、振り返ってみると、僕は、危険な場面で、その都度、不思議な運命や人との巡り会いによって守られ、現在に至っているんだなあ、と、つくづく思います。

相変わらずの長文、そして、個人のつぶやきめいた文章、勘弁して下さいね。




4: :

2016/09/23 (Fri) 20:54:36

お話会からしばらく経っているので『いまさら。。。』的な感じもありますが、
思っていることを書きたいと思います。
(長文ごめんなさい)

前回ご家族から
「専門機関に娘さんのOCDについて相談に行ったが、
『本人が来ないと話にならない』と言われた」
といったようなお話があったと思うのですが、
これは福祉行政の怠慢だと強い憤りを感じました。
医療機関等でも本人が行かないと門前払いになるケースが
多いと思うのですが、本人が行かなくてもできることはあると思います。

確かに本人が治療や回復を望まない場合は、
強制的な介入はできないと思います。
(治さない権利、回復しない権利もあると思うので)
でもそうであれば家族等相談者が本人とどのように接すると良いのか、
相談者が疲弊していたりうつ病等に苦しんでいないかを思いやり、
相談者自身のつらさが和らぐような専門機関を紹介する等、
助言はできるのではないでしょうか。

また、相談者が本人に対して良かれと思って
良くない声かけをしてるかもしれませんし、
本人の兄弟姉妹が家庭内のつらさの余波を
受けているかもしれません。
そういった場合は周囲の人に助言してもらうことで、
悪循環のループを断ち切ることができるかもしれません。
本人が行かなくても出来ること、
早急にしなければならないことはたくさんあると思います。

行政機関は後で責任問題に発展しかねないので、
不用意な対応は控えるよう指導されているのかと思いますが、
せっかく相談者が意を決して立ち上がり、専門機関に相談したのなら、
その機会を無駄にしないでほしいです。
助言ができないのなら、
せめてつらさを受け止めてほしいです。

OCDは私自身当事者なので、
本人のつらさは大変なものだとわかります。
しかし周囲の人の精神的、物理的苦しみも
相当なものがあると思っています。
相談者が専門機関に相談したことを後悔するような対応は、
決してしてほしくありません。

。。。私の考えって、自己中なんでしょうかねぇ。。。
3:たつる :

2016/08/09 (Tue) 17:19:12

当事者の方が人数も多く、発言も多かったのですが、ご家族の切迫したお話しのほうが印象に強く残るお話会でした。

会の性質上、アドバイスや助言はできませんが、悩みや辛さを共有することで、何か違ってくるといいなぁ、と願っています。

ご本人さんの状況が変わらなくても、お話会ではご家族自身の愚痴や悩みや辛さを安心して話すことの出来る場にしていきたいですね。


また次にお会いしましょうね。現状がかわらなくても、辛いお気持ちを抱えたままでも、また顔を見せてくださいね。

貴重な体験を話していただきありがとうございました。

2:ゆうじ:

2016/08/08 (Mon) 21:43:55

僕自身、過去を振り返って、両親がどのように接してくれていたら、強迫の嵐の中から出口を見いだせたんだろう?
また、OCDの症状が表れて、引きこもっている、僕の甥っ子に、OCDの先輩として、どう手を差し伸べたらいいのだろう?
当事者と家族の問題について、多くを考えさせられたお話会でした。

お話会を通して、当事者の心情、考え方、更に、OCDに関する知識、そうしたものを少しでも、家族の方に持ち帰ってもらえたら、そして、それが少しでも役に立ってもらえたら、そう切に願います。

また、ここ数回のお話会において、OCDに興味を持って下さり、社会のより多くの方に、この病気のことを知ってもらおうと、足を運んで下さる方がいることを心強く感じました。

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