北海道OCDの会【掲示板】


お薦めの書籍・サイト

1:ちゃんよ :

2016/10/21 (Fri) 18:10:24

初投稿です。
今年2月に一度だけお話し会に参加させて頂きました、当事者の男です。
治療に集中するため投稿・閲覧を控えていましたが、
大分良くなったので今回綴らせて頂きます。

私の症状は、主に不完全恐怖による確認強迫です。
特に文章の読み直し・書き直し。半年前まではどちらもままならず、過呼吸になりながら確認に追われていましたが、今では投稿・閲覧共にできるくらいにまで回復しました。

さて、今回私が投稿させて頂いたのは、この掲示板を心の拠り所にすると共に有益な情報交換の場にできたらと思ったからです。お節介かもしれませんが、誰かの役に立てばと思います。言いっ放し聞きっぱなしがルールですので、不要な方はスルーして頂いて大丈夫です!

現在、北海道には強迫性障害に精通した医師が少ないのが現状です。
また、医師の言う通りに治療して、いつまで経っても良くならない事例を多数見かけました。この病気を克服するには「信頼できる情報」が必要だと思います。タイトルにもある通り、私が実際に使って大きな助けになった本・サイトを紹介させて頂きます。

①図解やさしくわかる強迫性障害 原井宏明 著
有名な本なので知っている方も多いかもしれません。強迫性障害について体系的に理解するのに役立ちました。いわば入門書。ご家族の方にもお薦めです。

②実体験に基づく強迫性障害克服の鉄則 〈増補改訂〉 田村浩二 著
強迫性障害を実際に体験した方が書いた本です。治療をするにあたっての心構えをつくるのに役立ちました。当事者の方なら、目次を見た瞬間「この著者はわかってる」と思うはずです。

③強迫性障害の治療ガイド 飯倉康郎 著
曝露反応妨害法のやり方について書いてます。薄い本ですが内容は濃いです。お薦めです。

④せせらぎメンタルクリニック (インターネット上のサイト)
補足的に使いました。薬物療法から行動療法についての知見まで幅広くカバーしています。かなり的を得ていて信頼できます。タイトル通り検索すれば出てきます。

以上が、私が参考にして役だったものです。

この病気は医師間でも難病という認識のようです。また、不安も精神疾患の中では最上級に強いとのこと。風邪などとは違い、人生を大きく揺るがす病気です。医師任せにせず、きちんと自分で病気について把握することが大事だと思います。

一般的レールからはずれたからこそ気付いたことがたくさんあったし、今後の身の振り方を考える良いきっかけになりました。いつか、強迫性障害になってよかった、そう思う日が来ると信じています。綺麗事のようですが、事実は一つ、解釈は無限大です。

お互い治療頑張りましょう^ ^

以上、長文失礼しました。
8:洋二郎 :

2017/02/09 (Thu) 13:14:02

「実体験に基づく強迫性障害克服の鉄則35」は、自分も読みました。
経験者らしいリアルな雰囲気があり、とても参考になりました。
『ぼくは強迫性障害』は、上記の本を生かしながら自己治療に成功した方の体験記で、
これも参考になりました。
上記の2冊は相補うような関係性があり、人によるかもしれませんができれば両方読む
といいように思います。
7: :

2016/12/24 (Sat) 01:46:14

久しぶりの書き込みです(^-^)v

今日、仕事絡みの探しもので書店へ行きました。
でも書店に着く前に予定外の強迫にやられて疲れきっていたので、
本当はじっくりしっかり様々な参考文献を探す予定だったのですが、
そんな気力はどこかに吹き飛んでしまい、
ふらふらと店内を徘徊していたところ、
見たことのない書籍を発見。

『ぼくは強迫性障害-筒美遼次郎著』彩図社

書店に備え付けの木の椅子に座り、
疲れていたので斜め読み状態でしたが、
当事者なら『うんうん』とうなずくような内容で、
一気に読み終えてしまいました。

奥付を見ると今年の10月に発行されたもので、
12月には既に第三刷とあったので、
一概には言えないかもしれませんが、
結構売れているというか、注目度が高いのかも?

医師による治療法の本ではありませんが、
参考となるような部分がいろいろとあったので、
まだご存知ない方、当事者の手記にご興味のある方にはおすすめですv
6:ふくざわ:

2016/12/18 (Sun) 17:54:03

「僕は命というものは大切だからこそ、つなぐものではなく、完結するものだと考えている。
命がつなぐものであるなら、つなげなくなった人は、どうなるのだろう。
バトンを握りしめて泣いているのか、途方にくれているのか。
それを思うだけで、僕は悲しい気持ちになる。
人生を生き切る。残された人は、その姿を見て、自分の人生を生き続ける」。

今年父を看取って、父の死にゆく姿を目の当たりし、自分の生き方を改めて思いました。
家族を残す無念や、心残りに対する不安は、ドキュメンタリー番組で聞いた彼のこの言葉で払拭された気がします。
終わりがいつであれ、私は全力で生ききるのだ。

彼の言葉はいろんな謎が解ける。

「自閉症の僕が跳びはねる理由」私もお勧め(*^^*)
5:ゆうじ:

2016/12/18 (Sun) 14:47:23

僕の妹の長男は、自閉症です。
現在は、大人の自閉症者だけが住むケアホームで暮らしながら、作業所で働いています。
自閉症は、現在、自閉症スペクトラム障害の中に含まれる、一つの障害として捉えられています。
一方で、強迫スペクトラム障害の中にも含まれています。
脳の障害は、はっきりと区別出来るものではなく、その表れ方によって様々なので、便宜的に障害の名前を付けているように僕には思えます。
つまり、自閉症と強迫性障害は、親戚のようなものと言うことでしょうか。

しばらく前、NHKのドキュメンタリー番組で、東田直樹さんのことを知りました。
重度の自閉症でありながら、自閉症者の、心の中の世界を言葉にして表現できる、その姿に驚き、かつ、感銘を受けました。
彼が中学生の時に出版した「自閉症の僕が跳びはねる理由」は、たくさんの言語に翻訳され世界的ベストセラーになっているそうです。
再放送だったその番組の後に、今度は、彼の今の生活を描いた番組が放映され、それも観ました。
中学生だった東田さんは、現在は、24歳になり、講演会、エッセイや小説の執筆と忙しく充実した人生を送っているようです。

二つの番組が放映される間に、僕は、大人になった東田さんが書かれた「跳びはねる思考」と言う本を電子書籍で読みました。
「自閉症の僕が跳びはねる理由」の内容は、最初の番組で多く語られていたので、今の東田さんの思いを知りたかったからです。

東田さんは、文章はワープロで書きますが、話す時は、紙に描かれたワープロ画面の文字を指差しながら話します。
そうやって、心の中に散らばっている言葉を探すのだそうです。

彼の本の中に、とても印象深い文章があります。

健常者の時間は、直線の上を時系列に沿って流れているが、自閉症者の時間は、過去の散らばった点の上にある。
だから、たくさんの過去の記憶を拾い集めながら僕は話している。

甥っ子との会話を思い出すと、そうだったのか!と納得します。

壊れたロボットの中に閉じ込められているような感覚。

そうも、東田さんは、自身の心の状態を表現しています。

自閉症者の時間が、散らばった過去の点の上にあるのなら、OCDの僕たちの時間は、直線上にはあるものの、自然に前に進むことが出来ず、意思とは無関係に、過去に立ち戻ったり、そこに留まり続けたりしている気がします。

東田直樹さんは、ブログも運営していているので、そちらをのぞいてみるのもいいかも知れません。

僕の甥っ子に対する接し方は、そう間違ったものではなかったけれど、これからは、より以上に、彼の心に寄り添うことが出来そうな気がしています。
4:ふくざわ :

2016/10/22 (Sat) 21:19:57

ちゃんよさん

情報ありがとうございます。
随分よくなられたとのこと、嬉しい報告です!

理屈で解っていても実行はなかなかできないもの
行動できることは素晴らしいことだと思います

またお会いできる日を楽しみにしています(*^^*)

3:ちゃんよ :

2016/10/22 (Sat) 10:35:45

ご返答ありがとうございます。
治療の進捗具合と予定の兼ね合いをみて参加の可否を決めさせて頂こうと思ってます、お話し会でお会いした際にはよろしくお願いします。
2:ゆうじ:

2016/10/21 (Fri) 23:26:15

ちゃんよさん、書き込みありがとうございます!

文章に関して強迫観念があると、このように長文を書くことは大変だったと思います。
随分、症状が良くなったのですね。

僕も、OCDについてほとんど知識がなかった主治医と二人三脚で、治療をしてきたので、書籍はかなり読みました。

二番目に紹介されている「実体験に基づく強迫性障害克服の鉄則35」は、僕も読みました。タイトルが少し違うのは、僕が読んだのが初版だからでしょうね。
懐かしくて、本棚から取り出してみました。
当事者が執筆しているだけに、OCDの症状改善へのヒントがとても具体的に書いてあり、印象に残っています。
著者も、前書きに書かれていますが、全部を読んで丸ごと理解するのではなく、マニュアル本かハンドブックのように、この方法は自分に合っていそうだ、と思う箇所だけを実践して試してみる――そんな読み方がふさわしいと思います。

僕も、一冊、本を紹介しますね。

「僕は人生を巻き戻す」テリー・マーフィー著 文藝春秋

重症のOCD患者と彼に真っ向から真摯な姿勢で向き合う精神科医の物語です。
著者テリー・マーフィーは、当事者ではなく、TVプロデューサーで、当事者からの聞き書きを文章にまとめ上げています。
ちなみに、著者の息子さんもOCD患者だそうです。
ちょっと驚くような方法で、当事者のエドは、OCDに立ち向かっています。

(OCDで得たもの)-(OCDで失ったもの)=少しの何か

だったらいいな、と僕は思っています。
「少しの何か」は、目には見えなくても、人にとってかけがえのない何か、なのだと信じて、日々を生きています。

出来れば、次回のお話会で、お会いして、色々、お話を聞きたいですね。

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